作品詳細「玉葱」
題名 | 玉葱 | ||
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作者 | アンデッド さん | 作品の出来(自己採点) | 73 点 |
本文(1200文字)
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一覧
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作者の一言 | |||
難産でした。その分何か伝わればと思います。 特に蟲の下り。上手く書けたか解らない。気味の悪さを伝えたかったです。僕自身は書いてる時にイメージ先行で気分悪くなりました。 今作では人間の根源的な恐怖感と暴力性に迫りました。見える恐怖が奇怪な蟲で、見えない恐怖が人の暴力性。 恐怖対象が蟲の様な存在であれば解り易いが、実際はもっと見えずに身近に潜んでいたりする。 人の暴力性は普段の生活の中で忘れ去られ見過ごされてるが、食事は命を奪う残酷さの元に成り立っていて日々こなしている。 人の業、その本質を忘れずにいたい。そして、やはりおばちゃんが最恐。 たまねぎ三部作はこれで完結。タグの“たまねぎ”や“オムニバス”で他の作品も出て来ます。そちらも読んで貰えると嬉しいです。 |
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カテゴリ | 指定なし | 投稿日時 | 2009-05-29 12:11 |
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この作品への感想文
>ヒロさん
感想ありがとうございます!
僕も虫は苦手なんですが、おばちゃんの強さから来る人間の怖さみたいな物を出したかったです。
日常から非日常を垣間見る話なので、前半はその為の日常を描いてたら主婦のリアリズムも入って来て長くなってしまいました……。
これでも削ったんですが、長くなった後削るのは本当に難しいですね。かと言って逆に文章が長くならない時もあったりするので、どちらもままならないなとよく思います。
ごきぶりが出たとき、私は「うっ」と一瞬怯むが、妻はさっとスリッパか何かで叩き殺す。
女の方がいざと言う時は強いのかもしれません。
節子が何事もなかったかのように、ハンバーグをつくり続ける様子が、切れば刺激で涙が出、剥いていけば、あとはなんにも残らない玉ねぎと不思議にオーバーラップして「ぞくっ」としました。
前半をもう少し推敲すれば、千文字ほどに納まるのではとも感じました。