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この文字数でよくぞここまで物語を広げられるなあと感心致しました。
>5月さん すごい、なんだかすごい立派な感想を頂いてしまって、恐縮です。そうか、僕はそういうことを書きたかったのか、と、5月さんの感想を読んでから自作を読み返すと、自分がさも大層なものを書き果せたような気分になって、良いですね。偉い人になった気分です。 本作は実は、「スローターハウス5」のトラルファマドール星人みたいなことがやりたかった、よく言えばインスパイア、悪く言うとパクリであることには、ぜひ気づかないでいて欲しいなあ、と、願う次第です。
>凪司工房さん あ、なるほど。「冬冬冬冬冬」だと字面が重いかなと思って今の形にしたんですけど、意味を考えるとそっちの方が良さそうですね。どうしよう、直そうかな。 そう言っていただけると光栄です。ありがとうございます。こういうのは、テンポと構成が命だと思って、エピソードは紋切り型で構わないから、と、そういうことに気を使って書きまして。お気に召して頂けたのなら幸甚です。
硬質な筆致のおかげか、「ともあれ人は、生まれて生きて、生んで死ぬのだ」というような、透徹した人生観が見えました。 一組の夫婦を軸に、彼らに連なる者たちの生死がフラグメントのように配置されたこの物語が、もの言わぬ主人公である「彼」の誕生で終焉するというのも味わい深いものがあります。 僕は、四年後のとても寒い晴天の日に、彼に訪れる運命を知ってしまっています。けれどもラストシーンでは紛れもない感動を覚えました。人の命が持つ力を穢せるものなんて無いんだなと思いました。 名作です。
タイトルは「々」を使わずに、異なる冬だから「冬冬冬冬冬」の方が個人的には良かったでしょうか。 でもそれ以外は同じ「冬」という時期の、異なる「冬」という時間軸を使った構成と、「彼」という代名詞の扱いが上手い具合に酔わせてくれて、たった千文字の中にとても広がりがあって、良い作品だと思いました。
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この作品への感想文
この文字数でよくぞここまで物語を広げられるなあと感心致しました。
>5月さん
すごい、なんだかすごい立派な感想を頂いてしまって、恐縮です。そうか、僕はそういうことを書きたかったのか、と、5月さんの感想を読んでから自作を読み返すと、自分がさも大層なものを書き果せたような気分になって、良いですね。偉い人になった気分です。
本作は実は、「スローターハウス5」のトラルファマドール星人みたいなことがやりたかった、よく言えばインスパイア、悪く言うとパクリであることには、ぜひ気づかないでいて欲しいなあ、と、願う次第です。
>凪司工房さん
あ、なるほど。「冬冬冬冬冬」だと字面が重いかなと思って今の形にしたんですけど、意味を考えるとそっちの方が良さそうですね。どうしよう、直そうかな。
そう言っていただけると光栄です。ありがとうございます。こういうのは、テンポと構成が命だと思って、エピソードは紋切り型で構わないから、と、そういうことに気を使って書きまして。お気に召して頂けたのなら幸甚です。
硬質な筆致のおかげか、「ともあれ人は、生まれて生きて、生んで死ぬのだ」というような、透徹した人生観が見えました。
一組の夫婦を軸に、彼らに連なる者たちの生死がフラグメントのように配置されたこの物語が、もの言わぬ主人公である「彼」の誕生で終焉するというのも味わい深いものがあります。
僕は、四年後のとても寒い晴天の日に、彼に訪れる運命を知ってしまっています。けれどもラストシーンでは紛れもない感動を覚えました。人の命が持つ力を穢せるものなんて無いんだなと思いました。
名作です。
タイトルは「々」を使わずに、異なる冬だから「冬冬冬冬冬」の方が個人的には良かったでしょうか。
でもそれ以外は同じ「冬」という時期の、異なる「冬」という時間軸を使った構成と、「彼」という代名詞の扱いが上手い具合に酔わせてくれて、たった千文字の中にとても広がりがあって、良い作品だと思いました。