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5月さん 「一個の男」という言葉を導いてもらい、嬉しく思います。 「核家族すら崩壊」をテーマに、葬る事は手続き的に描きました。 死は淡々と訪れ、見送る者はその生き様に何某かを思う。 偏屈な親父は生前、誇りを重んじた男。 亡骸を「抜け殻」と扱う事で、誇りへの思いを手向けとした、というお話です。 「ふんと」は逝く父と見送る主人公が抱く、共通の「誇り」に関連するキーワード・・・としたかったのですが、そのエピソード寄りで組み立てたら、自分でも分かり辛い内容になったので諦めました。
この老犬は看取れなかった父親の代わりかー、と思って読んでいたのですが途中から、いや彼(=犬)もまた、自分らしく生きることを貫いた一個の男なのだ、という風に見方が変わっていきました。主人公もたぶん、そうだったのではないかな……などとも。 淡々として、どこかカラッとした老犬との別れに、主人公の中にも彼らと同じ生き様が受け継がれているのを見るようで、味わい深かったです。
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この作品への感想文
5月さん
「一個の男」という言葉を導いてもらい、嬉しく思います。
「核家族すら崩壊」をテーマに、葬る事は手続き的に描きました。
死は淡々と訪れ、見送る者はその生き様に何某かを思う。
偏屈な親父は生前、誇りを重んじた男。
亡骸を「抜け殻」と扱う事で、誇りへの思いを手向けとした、というお話です。
「ふんと」は逝く父と見送る主人公が抱く、共通の「誇り」に関連するキーワード・・・としたかったのですが、そのエピソード寄りで組み立てたら、自分でも分かり辛い内容になったので諦めました。
この老犬は看取れなかった父親の代わりかー、と思って読んでいたのですが途中から、いや彼(=犬)もまた、自分らしく生きることを貫いた一個の男なのだ、という風に見方が変わっていきました。主人公もたぶん、そうだったのではないかな……などとも。
淡々として、どこかカラッとした老犬との別れに、主人公の中にも彼らと同じ生き様が受け継がれているのを見るようで、味わい深かったです。